宇佐江みつこ『ミュージアムの女』美術館監視係の日常(アート・美術館のおすすめ本)

美術館監視係の日常は「あるある」満載

ご存知の方も多いと思いますが、現役の美術館監視係の方が
岐阜県美術館の公式Twitterで発表された実録四コマ漫画です。

美術館の片隅にひっそりと座って、作品とお客さんを見守る人。
受付に立ち、展示室内での注意事項を案内し、お客さんからの質問に答え、
時には入り込んできた虫も捕まえる…
そんな「ミュージアムの女」こと美術館監視係の視点で綴る日常。
意外と知られていない美術館のルールや職員ならではの裏話、
日常のこと、ロッカールームでの女子トーク(?)まで、多彩な内容がなんとも楽しい。
登場人物(何故かみんな猫の顔をしている)を見ていると
「これは私だ!」または「あの人がいる!」と、思えてくる
美術館利用者としても一社会人としても「あるある」なエピソード満載です。

…実際わたしには、この漫画に出てくる“すごーくお詳しいお客様”
みたいな知り合いがいるんです。
全国各地の博物館に出かけては学芸員さんに超マニアックな質問をぶつけて
困らせるのが趣味という、ちょっと(凄く?)困った人が。
外見も微妙に似ている(登場人物は猫ですけど)ものだから、初めて読んだ時は
「もしやあの人が美術館にまで」と真剣に疑いました。
今は「何処にでも似たような人はいるもんだ」と思っていますが、
それでも同じページを開くたびに「やっぱりあの人なのでは…?」という思いが湧いてきます。

マスコット的存在であるオディロン・ルドンの「蜘蛛」など、
舞台である岐阜県美術館の収蔵品があちこちで登場するのも見どころ。
単行本の表紙で展示されている(横にはちゃんと監視係さんがいます)絵画は、
やはりルドンの「眼をとじて」(1900~)だそうです。
岐阜県美術館のオディロン・ルドンコレクションは国内最大級だとか!

書籍情報

宇佐江みつこ『ミュージアムの女』KADOKAWA,2017
『ミュージアムの女』が書店に並ぶまでの経緯を漫画にした
「先生とわたし」はnoteで読むことができます。
https://note.com/usae
単行本未収録の漫画もツイッターで公開・更新中ですよ!
https://twitter.com/gifukenbi

美術館情報 岐阜県美術館

岐阜県宇佐江市4-1-22

10時~18時開館(最終入場17時30分)
※企画展開催時の第3金曜日は夜間開館のため10時~20時(最終入場19時30分)

月曜休館(祝日の場合は翌平日休館) 年始年末休館

所蔵品展 一般340円(団体280円) 大学生220円(団体160円) 高校生以下無料
※企画展は展覧会ごとに異なる
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方
 およびその付き添いの方(1名まで)無料

公式ホームページ https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/