「永遠のソール・ライター」アンコール開催!Bunkamuraザ・ミュージアムで9月28日まで

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
2月28日に中止となった「永遠のソール・ライター」展が
渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムでアンコール開催中です。
(8月8日(土)以降の土日祝日はオンラインの入場日時予約が必要)

ソール・ライター財団の事務所(元はライターのアトリエ兼アパート)がある
ニューヨークでの新型コロナウイルス感染者拡大のため、
来日した作品は返却の目途がたたずに日本で保管されていました。

このたび財団側の快諾によって再開の運びとなった展覧会は、
ソーシャルディスタンシングを意識して若干の変更はあるものの
内容的には中止前とほぼ同じ。
急な中止で行きそびれた人にも嬉しいアンコールです。

「永遠のソール・ライター」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

東京都渋谷区道玄坂2-24-1

2020年7月22日(水)~9月28日(月)
※8月8日(土)以降の土日祝日に限り、
【オンラインによる入場日時予約】が必要

8/18(火)・9/8(火)のみ休館

10時~18時
※入場は閉館の30分前まで

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、マスクの着用が必要です。
また入場前に
体温の測定(体表面温度検知カメラによる非接触測定)
連絡先の記入(来館日・来館時間・代表者名・連絡先・人数)を行います。

記入用紙のPDF

一般 1,500円
大学・高校生 1,000円
中学・小学生 700円

公式ホームページ


ソール・ライターについて

ソール・ライターの写真については2月9日の日曜美術館でも紹介されました。

アメリカのペンシルバニア州ピッツバーグで、ユダヤ教聖職者の家庭に生まれた
ソール・ライター(1923-2013)が、家族の反対を押し切って
ニューヨークに旅立ったのは、1946年のことでした。

最初は画家を目指していたライターでしたが、
それだけでは生活ができず写真家としても活動をするようになり、
やがて『ELLE』『ヴォーグ』などファッション誌のフォトグラファーとして
頭角を現します。
また彼は、当時商業用のイメージが先行して芸術と認められていなかったカラー写真を
芸術作品に高めたパイオニアのひとりでもありました。

その後、商業写真の世界がスポンサーの意向ありきの不自由なものとなって
仕事も減ってしまった1981年、ライターはスタジオを閉鎖して
イースト・ヴィレッジのアパートで隠遁生活を送り、
89歳で亡くなるまでにたくさんの写真作品を残しました。
(未現像のフィルムも含めて、彼が残した写真の「発掘」はまだ終わっていません)

現実をゆがめて見ているような不思議な雰囲気には、
絵画の影響があるのかもしれません。
もともと画家志望であり、2009年には初の絵画作品の展覧会
「Saul Leiter Paintings」を開催したソール・ライター。
彼が撮った写真には、敬愛する画家ピエール・ボナールの構図を真似た作品や
シュルレアリスムやキュビスムの影響が現れている作品もあります。

この展覧会ではソール・ライターの写真を
モノクローム写真・カラー写真・ファッションフォトに分けて紹介する
「ソール・ライターの世界」と、
自分や親しい人たち、そして可愛がっていた猫たちを写したポートレイト、
ライターが描いた絵画などプライベートに近い作品を紹介する
「ソール・ライターを探して」の二部構成で展示し、
遺品から「発掘」された未プリントフィルムのカラースライドも上映しています。

ソール・ライターがこの写真を撮るときに
どのような「絵」を狙ってシャッターを切ったのか考えてみる、
家族の中では唯一の理解者だった妹のデボラや
パートナーだったソームズ・バントリーの写真から
写真家と彼女たちとのつながりに思いをはせてみるなど、
いろいろな楽しみ方ができる展覧会でした。