読書案内一覧

E. L. カニグズバーグ『ジョコンダ夫人の肖像』岩波書店,1975 (アート・美術館のおすすめ本)

「モナ・リザ」とは誰なのか。これについては様々な説があり、モデルの名前が判明してからも謎が残っています。この物語は謎に対するひとつの解答ですが、モデルとなる筈のジョコンダ夫人の登場で幕切れとなり、いま真実を知るのは「モナ・リザ」のみとなっています。

ジョン・ファーマン『これならわかるアートの歴史 洞窟壁画から現代美術まで』東京書籍,1997 (アート・美術館のおすすめ本)

芸術はいかにして芸術になったか…なんてことに思いをはせてみたくなります。近寄りがたい芸術を茶化し、現代アートをこき下ろし、最終的には「好きならそれで良し」と公平なところも見せつつ、西洋美術の流れをユーモアたっぷりにたどる本。

岡崎大輔『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』SB Creative,2018 (アート・美術館のおすすめ本)

タイトルだけ見ると変わり種のビジネス書のようですが、京都造形芸術大学のアート・コミュニケーション研究センターが提唱する対話型鑑賞プログラム(ACOP)を事例を挙げながら紹介するものです。「みる・考える・話す・聴く」を基本にした、専門知識を必要としない美術鑑賞。やろうと思えば今すぐにでも始められます。

江國香織『日のあたる白い壁』集英社文庫,2007 (アート・美術館のおすすめ本)

作家の江國香織さんが好きな絵画をとりあげて語るエッセイ集。画家バルテュスを訪ねた時のエピソードも収録されています。静かな語り口で紹介される作品の姿は、作品の素敵なことだけでなく江國さんが持っているごく私的な「絵の気分」まで伝えてくるようです。

エウヘーニオ・ドールス『プラド美術館の三時間』ドールス氏の願望?(アート・美術館のおすすめ本)

エウヘーニオ・ドールス『プラド美術館の三時間』は、作者が友人を相手にプラド美術館で絵画を語るという、変わった形式で進行する美術館案内であり絵画論です。2020年4月公開の映画と併せて読んでみるのも楽しいかもしれません。

森村泰昌『超・美術鑑賞術』 真似ることで学ぶもの(アート・美術館のおすすめ本)

美術家・森村泰昌が、美術史に名前の残る7人の大家と「グルメ」「IT」「少年犯罪」など現代社会のキーワードを組み合わせた「超・美術鑑賞術」を実践する、NHKの講座テキストを本にまとめた1冊。その中から日本で公開中の「フォリー=ベルジェールのバー」をめぐるエピソードを紹介します