ぐるっとパスは関東にある複数のミュージアムをお得に利用できますが、「お得」になるからと一気にたくさんの施設を回ろうとして疲れ果てる…なんてことになったら逆に損をしてしまうかもしれません。
ぐるっとパスをよりお得に、楽しく使うには、余裕のあるスケジュールとルートの選択が必要です。
ぐるっとパスについてはこちらの記事もどうぞ(料金・販売期間・購入方法など)
ぐるっとパスをお得に使おうとした私の失敗
2,200円(2021年からは2,500円)を支払ったからには、少しでもお得に使いたい。
これは当然のことです。
元の価格が高い入場券のある施設を回れば、モトをとるのは簡単です。
初期投資を1日で回収することもできるでしょう。
たとえば東京・皇居周辺エリアにある美術館なら、
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(日本橋) 600円
相田みつを美術館(丸の内 東京国際フォーラム内) 1000円
科学技術館(千代田区北の丸公園) 880円
を全部回れば、およそ2,400円分のチケットを利用したことになります。
この3館はそれぞれ地下鉄を使えば30分たらずで移動できる距離。
1日で回ることもでるでしょう。
メトロ乗車券つきのぐるっとパスを購入しておけば、交通費もお得。
これでお得に回れた…とは限りません。
ちょっと考えてみて下さい。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションは、銅版画家・浜口陽三(1909-2000)の作品を中心とする美術館です。
公式サイト
相田みつを美術館は、書家であり詩人である相田みつを(1924-1991)の作品を展示・紹介しています。(2024年1月に閉館しました)
科学技術館は、その名の通り身近な科学や技術を紹介する科学系の博物館です。
公式サイト
どれも素晴らしいミュージアムですが、1日でこれを全部回ったとして、それぞれの内容をちゃんと覚えておけるでしょうか?
しつこいようですが、投資に見合うだけのリターンは得られるでしょうか?
わたしもぐるっとパスを使い始めたころ、期間内にできるだけ多くの施設を回ろうと工夫したものです。
入場券のある施設が多いエリアを選び、最短で回れるルートを考え、定期券の範囲で行ける施設をチェックし、どこかに出かけるときは必ず近くの施設に立ち寄り…
物凄く、くたびれました。
しかも行ったことで満足してしまい、肝心の内容は目玉を一つ覚えていればいい方。
なんとなく「あんなものを見た」程度の印象で終わった美術館や博物館がいくつあったことか。
色々な施設にいってみたこと自体は、後悔していません。
よくわからないけどお得だし…と出かけたさきで、素敵なものや面白いものとの出会いはたくさんありました。
この時に知った施設のいくつかは、いまでも定期的に通っています。
ただ、本当にお得だったかと言われると…
辛うじて「大損はしていないよ」としか言いようがありませんね。
ぐるっとパスのメッセージ
ぐるっとパスは、美術館・博物館などたくさんのミュージアムをお得に楽しむためのチケットセットです。
料金だけ回収できても、くたびれて内容を味わえなかったら、それは損ですよね。
いま思うと過去のわたしは、ぐるっとパスのメッセージを読み違えていたようです。
ぐるっとパスを手にいれた時点で、わたしたちは100以上の施設を対象とした入場券と割引券をもっています。
この大量のチケットはわたしたちに「この中から好きなところを選んでね!」というメッセージを送っているのです。
「できる限りたくさん回ってね!」 ではありません。
もちろん「全部いってね!」 でもありません。
全ての施設を2か月で回るのは不可能です。
いえ長期休暇などを利用すれば可能かもしれませんが、
疲れきって終わることは保証します。
ぐるっとパスを「お得に」「楽しく」使うなら
とはいえお金を払ってしまった以上、回収できないのも損です。
損をしたと思ったら楽しかった気持ちまで目減りしてしまうものですから、これも避けたいところ。
それではどうするのか?
答えは簡単。
支払った代金のモトをとりつつ、できるだけ多くの施設を回るのです。
それは失敗したパターンでは? と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
思い出してほしいのは、ぐるっとパスの使用期限が2か月あることです。
たとえば、ぐるっとパスで入場無料になる美術館が3つあるとして、1週間に1つ行っても必要な時間は1か月以下。
使用期限まで、時間はたっぷり残っています。
それ以外で、あくまでもお得な入場券のある施設を回ってみるもよし、
割引券を利用して気になる施設を覗いてみるもよし。
一度にモトをとろうと焦らず、自分の体力やスケジュールと相談しながら余裕をもってミュージアム巡りを楽しみましょう。
それでも、効率の良いルートが知りたい時に
楽しむためには余裕が大事…ですが、交通費を節約したい・旅行の途中で滞在日数が限られているなどの理由で、とにかく効率良く多くの施設を回れるルートが必要な時もあるかもしれません。
そんな時は、電車の路線から考えてみるのはどうでしょう。
たいていの施設はアクセス情報として最寄駅からの道順を公開していますよね。
ぐるっとパスの場合、東京メトロと都営線の交通カードとのセット券があることから考えても、電車での移動を想定しているのではないでしょうか。
参考までに、「ぐるっとパス」1冊と「東京メトロ24時間券」2枚のセットを販売している
東京メトロの各線の駅から歩いて行ける施設をあげておきます。
行き先に迷った時はぜひ、自宅の最寄り駅・通勤や通学でよく使う路線から探してみてください。
JR線・都営線・その他の私鉄各線・バスなどを含めれば、ルートの選択肢はもっと広がります。
銀座線
- 渋谷駅
渋谷区立松濤美術館
戸栗美術館 - 外苑前駅
日本オリンピックミュージアム - 溜池山王駅
菊池寛実記念智美術館
泉屋博古館東京 - 虎ノ門駅
菊池寛実記念智美術館 - 新橋駅
パナソニック汐留美術館
茶の文化創造博物館
浜離宮恩賜庭園 - 京橋駅
国立映画アーカイブ - 三越前駅
三井記念美術館 - 上野広小路駅
したまちミュージアム
旧岩崎邸庭園 - 上野駅
したまちミュージアム
上野の森美術館
国立西洋美術館
国立科学博物館
東京国立博物館
旧東京音楽学校奏楽堂
東京都美術館
恩賜上野動物園
東京藝術大学大学美術館
丸ノ内線
- 後楽園駅
小石川後楽園
野球殿堂博物館 - 東京駅
静嘉堂文庫美術館 - 四谷三丁目駅
新宿区立新宿歴史博物館 - 新宿
SOMPO美術館(2025年脱退) - 西新宿
SOMPO美術館(2025年脱退)
日比谷線
- 中目黒駅
郷さくら美術館 - 恵比寿駅
山種美術館
東京都写真美術館 - 六本木駅
森美術館/東京シティビュー
国立新美術館(2025年脱退) - 神谷町駅
大倉集古館
菊池寛実記念智美術館
泉屋博古館東京 - 日比谷駅
出光美術館(2025年より工事休館) - 上野駅
したまちミュージアム
上野の森美術館
国立西洋美術館
国立科学博物館
東京国立博物館
旧東京音楽学校奏楽堂
東京都美術館
恩賜上野動物園
東京藝術大学大学美術館 - 三ノ輪駅
一葉記念館
東西線
- 早稲田駅
新宿区立漱石山房記念館
永青文庫 - 飯田橋駅
小石川後楽園
印刷博物館 - 九段下駅
昭和館
科学技術館
東京国立近代美術館 - 竹橋駅
科学技術館
東京国立近代美術館 - 葛西駅
地下鉄博物館
千代田線
- 代々木上原駅
古賀政男音楽博物館 - 乃木坂駅
国立新美術館(2025年脱退) - 日比谷駅
出光美術館(2025年より休館) - 二重橋前駅
静嘉堂文庫美術館 - 湯島駅
したまちミュージアム
旧岩崎邸庭園 - 根津駅
東京国立博物館
恩賜上野動物園
東京藝術大学大学美術館 - 千駄木駅
文京区立森鴎外記念館
有楽町線
- 千川
豊島区立熊谷守一美術館 - 要町
豊島区立熊谷守一美術館 - 東池袋駅
古代オリエント博物館 - 江戸川橋駅
印刷博物館
永青文庫 - 飯田橋駅
小石川後楽園
印刷博物館 - 麹町駅
日本カメラ博物館 - 有楽町駅
出光美術館(2025年より工事休館) - 新木場駅
夢の島熱帯植物園
半蔵門線
- 渋谷駅
渋谷区立松濤美術館
戸栗美術館 - 半蔵門駅
日本カメラ博物館 - 九段下駅
昭和館
科学技術館
東京国立近代美術館 - 三越前駅
三井記念美術館 - 水天宮前駅
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション - 清澄白河駅
清澄庭園
東京都現代美術館
江東区深川江戸資料館 - 押上(スカイツリー前)駅
たばこと塩の博物館
南北線
- 目黒駅
目黒区美術館 - 白金台駅
国立科学博物館附属自然教育園
東京都庭園美術館
松岡美術館
港区立郷土歴史館 - 六本木一丁目駅
大倉集古館
菊池寛実記念智美術館
泉屋博古館東京 - 溜池山王駅
菊池寛実記念智美術館
泉屋博古館東京 - 四ツ谷駅
新宿区立新宿歴史博物館 - 飯田橋駅
小石川後楽園
印刷博物館 - 後楽園駅
小石川後楽園
野球殿堂博物館 - 本駒込駅
文京区立森鴎外記念館 - 駒込駅
六義園
東洋文庫ミュージアム - 西ケ原駅
紙の博物館
旧古河庭園
渋沢史料館
副都心線
- 千川
豊島区立熊谷守一美術館 - 要町
豊島区立熊谷守一美術館 - 池袋駅
古代オリエント博物館 - 渋谷駅
渋谷区立松濤美術館
戸栗美術館