「ぐるっとパス」で楽しもう!― ぐるっとパスとは?

ぐるっとパスは、美術館・博物館などで使えるチケットセット

正確には「東京・ミュージアム ぐるっとパス」。
(公式HP)

公益文化財団法人東京都歴史文化財団が販売する、
都内を中心とする国公私立の博物館・美術館・動物園・植物園・水族館
(博物館法によればすべて「博物館」、つまりミュージアムに相当)
の入場券と割引券をセットにしたチケットブックです。

「ぐるっとパス」は2022年から
QRコードつき電子チケット(またはQRコードつきカード)形式となりました。
詳細については公式の情報または「ぐるっとパス2022」の記事をご参照ください。

チケットの表面には施設の名前と簡単な説明、利用案内が。
裏にはその英語版と地図があります。

 東京都 85 神奈川県 7 千葉県 1 埼玉県 2
 計95の施設で使うことができます。

チケットに表紙・利用案内と諸注意・スタンプラリーの案内・目次・広告などがついてそれなりにかさ張ります。
測ってみたところ、およそ縦60ミリ×横126ミリ×厚さ11ミリ。
カバーをかけたiPhone8とあまり変わらない大きさでした。

必要なチケットだけ切り取りたくなりますが、
表紙・チケット・半券を切り離すなど形状を加工したパスは使えなくなります。
注意してください。

私は実際に切り離そうとカッターを取り出したところで、
表紙右下に「表紙・チケット・半券の切り離し無効」の文字をみつけて思いとどまったことがあります。
まだ一度も使っていなかったので、あやうく丸損になるところでした…

ぐるっとパスの料金・販売期間・使用期限

税込2200円(払い戻し・交換不可)
大人用のみで、学生・こども料金はありません。
販売期間は年度はじめの4月1日から、翌年1月31日まで。
使用期限は最初に使用した日から数えて2か月間です(購入日ではありません)。

ただし3月31日の年度末を過ぎると、前年度のぐるっとパスは使用できません。

2019年度のぐるっとパスは、
 最終販売日 2020年1月31日
 最終有効日 2020年3月31日

となります。

ぐるっとパスの購入から実際に使うまで

ぐるっとパスは、対象施設のチケット販売窓口で購入できます。

表紙をめくって1ページ目の「お名前欄」に名前を書き
有効期限のスタンプを押してもらいます。

これで最初に利用した日から2か月間、全ての対象施設で使えるようになります。
あとは入り口で半券を切ってもらい入場。
割引券の場合は券売窓口で差額を支払って入場となります。

コンビニエンスストアや駅の窓口で引換券を購入し、
対象施設の販売窓口で引き換えることもできます。

  •  e+(イープラス)
  •  ローソンチケット(Lコード:31986)
  •  セブンイレブン・ファミリーマート(JTB商品コード 0250592)
  •  ミニストップ
  •  近畿日本ツーリスト各支店

対象施設以外でぐるっとパスを購入するには

個人なら目当てのミュージアムに行ったとき購入するのが一番簡単ですが、
グループで利用する場合
購入→署名→日付押印の手続きで長い時間窓口を占拠してしまうかもしれません。

もしもそれが、入場前から行列ができているような大人気の展覧会だったら…
あまり想像したくない状況ですよね。

そんな時は先にぐるっとパスを入手しておくのが良いでしょう。
以下の施設には、ぐるっとパスの取り扱いがあります。

  •  東京観光情報センター (都庁第一本庁舎1階)
  •  リブロ汐留 シオサイト店
  •  上野公園案内所
  •  中部地方インフォメーションプラザin京王新宿 (京王新線・都営新宿線新宿駅)
  •  浅草文化観光センター(浅草雷門前)
  •  TIC TOKYO (東京駅日本橋口)
  •  東京シティアイ(丸の内 KITTE)
  •  中央区観光情報センター(京橋エドグラン)
  •  パルコブックセンター調布店
  •  VIPラウンジ (東京八重洲、新宿、京都、大阪梅田、なんば、名古屋)
  •  VIP TOUR (上野マルイ)

交通費節約に、ぐるっとパス&乗車券セット

できるだけたくさんの施設を回りたいけど交通費が心配…という時は
交通機関とのセット券もあります。

メトロ&ぐるっとパス(2019年度版)
東京メトロ線全線が24時間に限り乗り降り自由な乗車券2枚がセットになっています

 購入場所
 ・東京メトロ定期券うりば(中野駅・西船橋駅・渋谷駅<副都心線>を除く)
 ・地下鉄博物館(葛西駅下車)
  地下鉄博物館はぐるっとパス対象施設です!
(東京メトロHP)

都営deぐるっとパス2019
都営交通の一日乗車券「都営まるごときっぷ」2枚がセットになっています
(都営地下鉄、都バス(多摩地域を含む)、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーで利用可)

 購入場所
 ・以下の都営地下鉄駅
  五反田、新橋、浅草橋、日比谷、巣鴨、高島平、市ヶ谷、神保町、馬喰横山、本八幡、上野御徒町、門前仲町、大門(大江戸線)、青山一丁目、都庁前、練馬
 ・都営地下鉄の定期券発売所
 ・日暮里駅の日暮里・舎人ライナー定期券発売所
(東京都交通局HP)

50冊以上の購入なら割引に(団体向け)

個人が利用することはまずないと思いますが、
ぐるっとパスを50冊以上一括で購入する場合は割引があります。
(東京都歴史文化財団内のぐるっとパス事務局のみ受付)

 50~99冊  1980円(10%off)
 100冊以上  1870円(15%off)

これは、企業などの福利厚生サービス向けのようですね。

マメ知識 ぐるっとパスのはじまり

サービスの開始は2003年4月1日。
江戸開府400年の記念事業として始まりました。
当初は都内にある31施設の入場券をまとめたもので、値段は1800円。
使用期限は1か月だったそうです。

400円の値上がりに対して、期間は2倍、使える施設は3倍以上に拡大。
以前よりも格段にお得になっています。
今後もぜひ、長く続いてほしいものです。