庭園美術館「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック」 アールデコの館でアールデコを鑑賞する

東京都庭園美術館では、2月1日から4月7日まで
アール・デコのガラス工芸家ルネ・ラリック(1860-1945)の展覧会を開催します。
国内有数の近代ガラス工芸のコレクションをもつ北沢美術館の資料220点と
朝香宮家が所有していたラリックの作品など、
美術館とゆかりのある品物も展示されるそうです。

展覧会情報  北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック ~アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美~

東京都庭園美術館 (東京都港区白金台5-21-9)

2020年2月1日(土)~4月7日(火)
2月29日(土)から4月12日(日)まで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため全面休館(展覧会は中止)

10:00–18:00
ただし、3/27、3/28、4/3、4/4は、夜間開館のため20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

一般 1,100円(880円)
大学生(専修・各種専門学校含む) 880円(700円)
中・高校生 550円(440円)
65歳以上 550円(440円) 第3水曜日(シルバーデー)は無料
小学生以下・都内在住在学の中学生 無料
※()内は前売りおよび20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・愛の手帳・
 療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を
 お持ちの方とその付き添いの方2名は無料
※教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料
 (事前の申請が必要)

ぐるっとパス対象施設 庭園・企画展の入場券

第2・第4水曜日休館

公式サイト https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/200201-0407_lalique.html

朝香宮邸とルネ・ラリック

もともと、ラリックと庭園美術館の本館である旧朝香宮邸には縁があります。
とくに有名なのはローブ姿の女性を浮き彫りにした正面玄関のガラス扉
(現在は開け閉めせず、横から出入りするようになっています)。

翼があるので女神か天使でしょうか?

ほか、大客室と大食堂のシャンデリアはラリックが提供したもの。

大客室「ブカレスト」
大食堂「パイナップルとざくろ」

今回の展覧会では、北澤美術館が所蔵するガラス扉のデザイン画も展示されるそうです。

旧華族の住居としてアール・デコ様式の邸宅が建てられたきっかけは、
朝香宮鳩彦王・允子内親王(明治天皇の第8皇女)夫妻のフランス滞在でした。
1923年フランスに留学中の朝香宮鳩彦王が自動車事故にあったことで
允子妃も看病のためにフランスにむかい、
夫妻はその後1925年までパリで生活することになりました。
この時期がちょうど、フランスにおけるアール・デコの全盛期だったのです。

第一次世界大戦(1914~1918)の影響で大量生産に適したシンプルなデザインが流行し、
装飾的で職人の手仕事に頼るアール・ヌーヴォー様式がすたれていきました。
ラリックもアール・ヌーヴォーの時代は宝飾デザイナーとして活躍しましたが
流行の移り変わりにしたがって人気がなくなり、
香水瓶のデザインをきっかけにガラス工芸に転向しています。

その後アール・デコの代表的な作家として再び人気作家となったラリックは、
1925年の現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称アール・デコ博覧会)では
ガラス工芸とガラス工業部門の代表として主要なパビリオンの装飾に関わり、
個人でもひとつのパビリオンを与えられました。
ここには、のちに朝香宮邸の室内装飾をデザインする
デザイナーのアンリ・ラパン(1873-1939)も参加し、
「フランス大使館の応接サロン」などの内装を手がけています。

この博覧会には朝香宮夫妻も訪れていました。
約一時間の短い見学だったそうですが、
ラリックやラパンの作品に触れて新居の計画を膨らませていったことでしょう。

そんな建物の中で展示されるラリックの作品。
きっとアール・デコ全盛期を現代に再現するような、
素敵な空間を作りだしてくれるはずです。

café TEIEN(カフェ庭園)のコラボデザート

新館1階にあるcafé TEIENでは、展覧会限定のコラボデザートが食べられます。

「ルミエール」珈琲セット 1,518円(税込)

上に刺さっている半透明の円盤は、ガラス細工をイメージした飴です。

café TEIEN

屋内22席、テラス12席 全席禁煙
営業時間は美術館営業時間に準ずる
クレジットカード・電子マネーの使用可
カフェの利用には展覧会チケットが必要

お茶や軽食が頂けるカフェです。
コラボメニュー以外のケーキも有りました。
壁はガラス張りで、屋内の席からも庭園を眺めることができます。
この日は日曜日でしたが、気温が低かったせいかテラス席は空いていました。
店の方にお願いすれば、ブランケットを貸してもらえます。