牧野富太郎が自宅を構えた東京・練馬区の植物園「牧野記念庭園」(アクセス・入場料など)

2023年のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公・槙野万太郎(神木隆之介)のモデルであり、日本各地を旅して植物を観察・分類した「日本の植物分類学の父」牧野富太郎(1862-1957)ゆかりの小さな植物園が、東京都練馬区にあります。

牧野富太郎ゆかりの植物園・牧野記念庭園

牧野記念庭園は、牧野富太郎博士の自宅と庭の跡地で、1957年に練馬区立の植物園として公開されました。
(史跡および名勝の東京都指定文化財でもあります)

牧野富太郎の練馬の自宅と「我が植物園」

1926年に壽衛夫人(朝ドラでは寿恵子。浜辺美波)の尽力もあり大泉村(当時)に庭付きの家を構えた牧野博士は、亡くなるまでおよそ30年この地に住んでいました。
「我が植物園」とした庭では、植物の観察に採集にと長い時間を過ごしたそうです。
300種以上の植物が生育する庭には、牧野博士自身が栽培した樹木も残っています。

(名札に「博士植栽」の文字と、博士の印が)

当時の家はもう残っておらず、自宅の跡に遺品や資料を展示する記念館(現在の建物は2010年オープンした2代目。内藤廣設計)が建っています。

書斎「繇條書屋(ようじょうしょおく)」と書庫の一部は、鞘堂(保護するべき建物を覆うように外側から建てられた建築物)の中に展示されています。
牧野富太郎生誕160年の記念事業では牧野博士が研究に没頭していた当時の様子が再現され、2023年の4月3日から公開されています。

なお牧野博士の没後、未整理の標本(牧野標本)約40万点は東京都に、蔵書約4万5000冊(牧野文庫)は高知県に寄贈され、それぞれ東京都立大学理学部牧野標本館高知県立牧野植物園の牧野富太郎記念館で調査研究に役立てられています。

練馬区立牧野記念庭園(入園無料)


公式ホームページ

東京都練馬区東大泉6-34-4

9時~17時
※企画展と講習室での映像視聴は午前9時30分から午後4時30分まで

火曜日休園(祝休日にあたる場合は、直後の平日休園)
年末年始休園(12月29日~1月3日)

入園料無料


牧野富太郎博士をたずねて ― 牧野記念植物園へのアクセス

西武池袋線大泉学園駅(石神井公園駅のすぐ隣)からすぐ

牧野記念庭園(練馬区東大泉)の最寄り駅は西武池袋線大泉学園駅。
最近は複数の路線から直通の列車が通っているためアクセスは良好ですが、最近になって牧野富太郎に興味を持った人の場合、駅からの道順に少し戸惑うかもしれません。

…何故こんなことを気にするのかと言えば、先日初めて牧野記念庭園に出掛けたわたしが大泉学園駅の南口前でしばらくウロウロ迷っていたせいです。

大泉学園駅の「南口」から徒歩5分


大泉学園駅の南口を出てすぐの場所は円状の歩道橋になっています。

牧野記念庭園の案内が出ていますね。

「ゆめりあフェンテ」を右に見て直進


正面に見えるのはショッピングモール「ゆめりあフェンテ」。
この手前の道に下りて、ゆめりあフェンテを右手に直進します。

大泉自動車教習所を通り過ぎてすぐ右に


しばらく進むと右前方に現れる自動車教習所を通り過ぎ、すぐ先の角を右折。
こちらの道路標識が見えれば、ゴールはすぐそこです。