アーティゾン美術館は「日時指定予約制」の美術館です
2015年5月から休館していた「公益財団法人石橋財団ブリヂストン美術館」は、2020年1月18日から「アーティゾン美術館」として新規開館しました。
アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)
10:00 〜 18:00(祝日を除く毎週金曜日は20:00まで 入館は閉館の30分前まで)
月曜休館(祝日の場合は開館し翌平日に振替)、展示替え期間、年末年始
大学生・専門学校生・高校生無料(入館時間枠の予約が必要)
中学生以下無料(入館時間枠の予約は不要)
障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料(入館時間枠の予約が必要)
団体割引、シニア割引なし
日時指定予約制について
評判の展覧会に行ってみたら、入場まで3時間待ちと言われた。
会場内の混雑がひどくて、展示より人の頭を見ている時間の方が長かった。
…なんて状況になったこと、ありますよね?
日時予約制はあらかじめ「日にち・時間・人数」をを決めてチケットを販売することで来場者を分散させ、特定の時間に来場者が集中するのを防ぐためのシステムです。
映画館の前売りチケットを想像すると、分かり易いかもしれません。
映画館と同じく次の入場者が入る前に出ていかなければならない入替制のところと、一度入った後は閉館時間まで滞在できるところがありますので、事前に確認が必要です。
アーティゾン美術館は入替なし(入場後は閉館時間まで滞在可)で
ウェブ予約チケットが完売していない場合に限り、当日券の販売があります。
日時指定予約でスムーズに入場するテクニック
日時指定予約制は日本でも2020年のコロナウイルス感染拡大の影響ですっかり一般的になりましたが、それ以前は三鷹の森ジブリ美術館や草間彌生美術館などの一部で実施されているくらいでした。
2018年に上野の森美術館のフェルメール展で一時的に導入された時は、ちょっとした話題になったくらいです。
この時点では「比較的スムーズに入場できた」「快適だった」という声がある一方、「指定時間の前から行列だった」「予約の意味がないくらい混んでいた」など、評価が分かれていました。
当時は美術館側と来場者がどちらも日時指定予約制に慣れていなかったため、こんなことになったようです。
実際に入場した方々からは「人が集中する時間帯に入るなら30分前から並ばないとダメ」「空いている時間帯のひとつ前の枠を取って、その時間の終了ちょっと前に入るのがベスト」という声が上がっていました。
アーティゾン美術館ウェブサイトのチケット購入ページにも
「各時間枠の開始時刻直後は混雑が予想され、入館をお待ち頂く場合があります。開始時刻から多少遅れてのご来館をおすすめします。」
という注記がありました。
時間厳守は美徳ですが、
こればかりはちょっとルーズに行くのが良いようです。
(ただし、同行者との待ち合わせ時間は厳守しましょう)
アーティゾン美術館のチケットを購入してみる
クレジットカードと個人用のスマホ(もちろんタブレット・パソコンでも)さえあれば、誰でも簡単に購入できると思います。
わたしも、一緒に行く友達と日時の相談をする片手間で予約できました。
(スマホ・タブレットなど持ち運べる端末を持っていない場合は、QRコードの印刷が必要になります)
チケット購入の手順
- 購入サイトにアクセスする
- 見にいきたい展覧会・日付・入場時間帯・チケットの枚数を選ぶ
- QRコードを受け取るためのメールアドレスを入力する
- クレジットカードの情報を入力する
以上です。
より具体的には以下のようになります。
美術館ホームページから、購入ページに移動。
メニューから「チケット購入」を選ぶか、トップの展覧会情報のすぐ下にあるバナーをクリックします。
予約についての簡単な説明があるページに飛びます。
確認したら左上にある「ウェブ予約チケット 購入サイト」というバナーをクリックします。
まず、「アーティゾン美術館からのお願い」という注意画面が出てきます。
「予約確定後はキャンセルできません。」
「日時指定の変更は1回に限り可能です」
と、けっこう大事なことが書いてありました。
クリックすると消えますが、どうか読み飛ばさないように気をつけてください。
注意書きが消えると、「購入内容の選択」というページに移動しています。
展覧会のタイトルをクリックし、日時、時間帯、枚数の順に指定してから、「お客様情報の入力へ」のバナーをクリックします。
「チケットの仮押さえ時間は15分です。期限内にご予約を完了してください。」という注意が出ます。
急かされている気分になりますが、あせる必要はまったくありません。
「お客様情報の入力」に移動します。
ここで必須なのはメールアドレスのみです。
下に「性別」「年代」「お住まいの地域」の項目がありますが、選択しなくても次に進めます。
「利用規約に同意します」をクリックしてから、「お支払情報の入力」に進みましょう。
クレジットカードの情報を入力して、「購入内容の確認」へ移動。
入力した内容に間違いがなければ予約購入を確定して購入完了です。
チケットの購入が完了すると、入力したメールアドレスにQRコードのURLが届きます。
スマートフォンに表示できるようにすれば、準備完了です。
スマホ・タブレットがない場合は紙に印刷して完了。
後は当日を楽しみに待ちましょう!
購入したチケットの予約日前日にお知らせメールが来ます。
スマートフォンでチケットを提示する場合、画面割れや透過性の低いフィルムを使っていると読み取れないことがあるそうです。
危ないかな?と思ったら印刷したものを持参した方が良いかもしれません。
アーティゾン美術館は2024年より、予約不要の年間パスポート(展覧会パスポート2024)導入
アーティゾン美術館は2024年1月から年間パスポート(正式名称は「展覧会パスポート2024」)を導入しました。
予約不要で何度でも入館できる優れものですが、枚数限定で在庫がなくなり次第販売終了となります。
2024年は1月4日からローソンチケットと美術館の窓口で販売が開始されましたが、ローソンチケットは当日の夕方で売り切れ。
窓口分も5日時点で在庫僅少だったようです。
この試みが成功すれば、2025年以降には部数を拡大して継続されるかもしれません。
ぜひ、長く続いてほしいと思います。
展覧会パスポート2024
2024年のデザインはマリー・ローランサンの《二人の少女》1923でした。
日時指定予約不要のほかに、以下のような特徴があります。
有効期限は2025年2月9日(日)まで
※購入日から1年ではないため要注意!
対象は裏面に署名した本人(個人)のみ
払い戻し・再発行は不可