三菱一号館美術館の人気グッズ「ペインターボールペン」実は意外な場所でも売ってます

三菱一号館美術館のミュージアムショップ「Store 1894」は、
展覧会グッズやお洒落な輸入雑貨のほかにオリジナルグッズも充実しています。
定番の「ペインターボールペン」(税込220円)は
美術館にゆかりの深いロートレックなど
19世紀末フランスの画家をイメージしたバイカラーのボールペンです。

画家の顔と生没年がわかる「ペインターボールペン」


ショップで販売されているのは

  • エドゥアール・マネ(1832-1883) バーガンディー×ブラック
  • オディロン・ルドン(1840-1916) ベビーピンク×ロイヤルブルー
  • クロード・モネ(1840-1926) ラベンダー×ティールグリーン
  • オーギュスト・ルノワール(1841-1919) チェリーピンク×アイスブルー
  • トゥールーズ・ロートレック(1864-1901) ダークグリーン×レッド
  • フェリックス・ヴァロットン(1865-1925) ブラック×ホワイト

の、全6種類。
それぞれ画家の名前が付いており、
台紙にその肖像画・名前・生没年がついています。
肖像画で有名な人でもない限り画家本人の顔を知る機会はあまりないので
なんだか新鮮な気分になります。



白黒の木版画が有名なヴァロットンなら白と黒というように、
ボディの色は画家の作品がもと。

ヴァロットンは色彩豊かな油彩画も残しているのですが、
現代木版画の革新者のイメージは強いようです

2017年に開催された「オルセーのナビ派展」では
ピエール・ボナール(1867-1947)、
モーリス・ドニ(1870-1943)、
エドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)の3人が
限定で登場しました。


リング・クリップ・ノックパーツは金色。
2色のボディーに三菱一号館美術館のロゴが入ったシンプルなデザイン。
なかなか高級そうに見えますが、価格は一本220円です。

重量は8g。
エンピツ(削っていない状態で1本6g)に1円玉2枚を足したくらいの重さです。
重さのある筆記用具が好みの人にはちょっと物足りないかもしれません。
(私は軽い方が書きやすいと思いますが…)
書き心地も軽めで滑らかです。

三菱一号館美術館 (東京都千代田区丸の内2-6-2)

開館時間
10時~21時
※入場は閉館の30分前まで

休館日
月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)
年末、元旦、展示替え期間
※臨時の開館・休館の場合あり

公式ホームページ



BICの「クリックゴールド」について

ボールペンの本体は、BICの「クリックゴールド」(本体価格は180円+税)です。

BIC社は文房具やライター、シェーバーを販売する会社。
1945年にマルセル・ビック氏がフランスで創業し、
1960年代に日本に進出しました。
フランスでは誰もが1度はBICのボールペンを使ったことがある、というくらいの
超・有名メーカーなんだそうです。
BIC Japan

クリックゴールドのカラーは全部で18色。
同じボールペンの色違いのため当然互換性があり、
ボディの色を入れ替えて遊べるのが楽しい。

ペインターボールペンのカラーもこうして作られているわけですね。
(画像ではマネとヴァロットンを入れ替えてみました)

シンプルな見た目に豊富なカラーバリエーション、かつ価格も手ごろなため、
ノベルティや記念品などにもよく利用されています。
たとえば2019年末から2020年にかけて巡回していた「ゴッホ展」では
ゴッホの恰好をしたスヌーピーがプリントされた青・黄・黒の3色が販売されています。
最近だとアニメ『鬼滅の刃』ともコラボしていました。

名前やロゴなどを入れるサービスは個人でも利用できますが、
最小ロットは500本から。
結婚式の引き出物などに使われているようです。


東洋文庫ミュージアムでも取扱あり

ペインターボールペンは三菱一号館美術館のオリジナルグッズですが、
東洋文庫ミュージアムでも購入することができます。

東洋文庫の創設者である岩崎久弥が三菱財閥の第3代総帥だったため
三菱つながりで置かれているんだとか。
グッズから意外な歴史が見えてきます。

ちなみに久弥氏は、三菱一号館美術館の元となった
洋風建築「第1号館」ができた時(1894)の総帥でもあります。
当時の建物は老朽化のため1968年に解体されていますが、
2009年に現在の美術館として復元されました。

東洋文庫ミュージアム (東京都文京区本駒込2-28-21)

開館時間
10時~17時
※入場は閉館の30分前まで

休館日
火曜日(祝日の場合は開館し、水曜日が休館)
年末年始
※臨時の開館・休館の場合あり

公式ホームページ