トーハク恒例「博物館でお花見を」2020年の開催日は未定(4月5日まで)

東京国立博物館恒例、桜モチーフの日本美術を一斉公開する「博物館でお花見を」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館期間延長に伴い、開催日が未定となりました(4月5日まで。会期の延長なし)。桜をモチーフにしたさまざまな日本美術を公開する「博物館でお花見を」は
東京国立博物館の恒例行事として親しまれているイベントです。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため全館臨時休館終了後の
3月17日から4月5日までの予定でしたが、
臨時休館期間の延長が決まり、開催日は未定となりました。
(会期の延長はありません)

同時期に本館北側の庭園が公開され、江戸彼岸・御衣黄・大島桜など
およそ10種類の桜を楽しむことができます。
(普段非公開。年2回、桜と紅葉の時期のみ公開)

東京国立博物館「博物館でお花見を」(春の庭園解放は4月19日まで)

2020年3月17日(火)〜4月5日(日)

東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 本館(日本ギャラリー)

9時30分~17時 (最終入館は閉館の30分前まで)
※金曜・土曜日は21:00まで開館

一般 620円(520円) 大学生 410円(310円)
満70歳以上、高校生以下及び満18歳未満 無料
※()内は20名以上の団体料金

観覧料値上げにともない4月1日からは
一般 1,000円 大学生 500円
 (団体料金なし)

ぐるっとパス対象施設(通常料金より100円引き)

月曜休館
※ただし3月30日は開館

公式サイト

春の庭園解放
3月10日(火)~4月19日(日)
10時~16時
※金曜・土曜日のライトアップ中は19時30分まで(3月20日のみ19時まで)
※悪天候により中止する場合があります

2020年は桜クイズラリーを開催 オリジナル缶バッジは2種類

2019年までは館内をめぐって5つのスタンプを集める
「桜スタンプラリー」が開催されていましたが、
今年は5つの問題を探して回答する「桜クイズラリー」が開催されます。
(台紙の配布・バッジの引換え場所は本館エントランスにて)
5問すべて正解すると2020年限定デザインのオリジナル缶バッジ(全2種類)が貰えます。

日本美術と桜の長くて深い関係

わたし達のご先祖様が桜という花を特別視するようになったのは平安時代、
国風文化(中国の影響を受けた唐風文化に対し日本で発展した独特の文化)が
盛んになった時期です。
この頃から「花」といえば桜をさすようになり、
都市開発が進んだ江戸では河川の護岸と美観のために柳や桜が植えられたほか
多くの園芸品種が生み出され、江戸末期までには300以上の種類が生まれたとか。
そして現代まで、最も親しみ深い花として愛され続けているわけです。

そういえば伝統柄の桜に葉っぱがついたデザインが多いのは
染井吉野がメジャーになる前は花と葉が同時に開く山桜が主流だったからだそうですね。

縄文から近代までの長い期間にわたる美術・工芸品を収蔵する東京国立博物館に
桜を扱った作品が沢山あるのも納得できるような…?
(デザインは勿論のこと、桜の木でつくられた仏像なども)

博物館でお花見を楽しみつつ、
日本人が桜を愛でてきた長い長い歴史に思いをはせてみるのは如何でしょうか。