山種美術館「上村松園と美人画の世界展」

山種美術館へのアクセス

山種美術館に行くには、恵比寿駅から歩く方法とバスに乗る方法があります

バスに乗るなら
恵比寿駅前から
 日赤医療センター前行都バス(学06番)乗車
 「広尾高校前」下車徒歩1分
渋谷駅東口ターミナルから
  日赤医療センター前行都バス(学03番)乗車
 「東4丁目」下車徒歩2分

わたしは恵比寿駅から徒歩のコースで向かいました。
駅前のロータリーにも案内板があります。

JRの高架下を通り、駒沢通りを青山方面へ。
渋谷橋歩道橋をわたり、恵比寿プライムスクエアを右にみながら直進します。

歩道橋から先は上り坂になるので、実際よりも時間がかかるように感じるかもしれません。
そんな思いを見越したかのように、途中途中に案内が出ていました。

上村松園と美人画の世界展

初日のお昼に出かけたのですが、かなり人が入っていました。

出典の62作品のうち、松園の作品は以下のとおり。

  • 桜可里(1926-29頃)
  • 新蛍(1929)
  • 盆踊り(1934頃)
  • 夕べ(1935)
  • 春のよそをひ(1936頃)
  • 春芳(1940)
  • 春風(1940)
  • 折鶴(1940頃)
  • つれづれ(1941)
  • 詠哥(1942)
  • 娘(1942)
  • 夏美人(1942頃)
  • 牡丹雪(1944)
  • 庭の雪(1948)
  • 杜鵑を聴く(1948)
  • 夕照(1912-26頃)
  • 蛍(1913)
  • 砧(1938)

ガラスケースに入っているのを良いことに
かなり近くまで寄って見てきました。
至近距離で見てもやはり美しい…
わたしは松園が描くいかにも柔らかそうな髪の表現が好きなのですが、
近くで見ると本当に細い線が何本も集まっているのがよく分かります。

もちろん、松園の作品だけではありません。
それぞれに美しく、しかも個性的な作品ばかり。
もともと「日本画」はヨーロッパから入ってきた
「西洋画(洋画)」に対して生まれた言葉で
大雑把に言えば「日本の伝統的な画材を使って描く」
以外のルールはありません。
前衛美術を思わせるような個性の強い作品も
「写真か!?」と思うような写実的な作品も
全て同じ「日本画」のくくりに収められてしまうのです。

同じ「女性をテーマにした日本画」とはいっても
明治から平成にかけての画家 30人以上の作品が集まっているのは圧巻でした。
(一点だけ油彩画がありました)

展覧会の後で ミュージアムショップとカフェ

今回の展覧会は、残念ながら図録がありません。
かわりに今回展示された松園の作品すべてをまとめた小冊子
『山種美術館の上村松園』(税込550円)を。
ついでに、今回の展覧会とは関係ありませんが
山種美術館の収蔵品では屈指の人気を誇る重要文化財の
「斑猫」(1924)の絵葉書(税込110円)も購入しました。

「斑猫」の作者である竹内栖鳳は、松園の三番目の師匠でもあります。

そしてティールーム「カフェ椿」では
展覧会の作品をイメージした和菓子と
お抹茶のセット(1,200円)をいただきました。
お菓子はポスターにもなっている「春のよそをひ」をイメージした「花の色」。
他に「牡丹雪」「庭の雪」」「春風」「春芳」のお菓子があって、
すべて違う味わいだそうです。
抹茶が苦手な方はコーヒー・紅茶・今月のお茶から選べる
お茶セット(1,100円)も。

中身は黒糖風味の餡子、上の桜は卵白を使った淡雪羹でした