岡山県倉敷市の美観地区にある大原美術館は、日本で最初の西洋美術を中心とした個人美術館として知られ、年間を通して訪れる人が絶えません。
JR山陽本線倉敷駅から徒歩でのアクセスは、大通に沿って進む行き方と商店街のアーケードからの行き方が便利です。
大原美術館はJR倉敷駅から徒歩15分
観光案内などを見ると、大原美術館へのアクセスはJRの山陽本線倉敷駅から徒歩で約15分。
大原美術館のある美観地区を徒歩で目指すなら、倉敷駅の南口から出発します。
疲れた・天気が悪い・荷物が重いなど歩くのに支障がある場合は、同じく南口にあるバスターミナルから大原美術館方面行きのバスが出ています。
下電バス(古城池線・塩生線)
両備バス(倉敷吉岡線・倉敷循環線)
乗車後の所要時間はおよそ2分、運賃はどちらも170円(2024年現在)です。
大原美術館
大原美術館のコレクションと美術館創設の立役者・児島虎次郎と大原孫三郎については、こちらの記事でも紹介しています。
日曜美術館「いつもそこに “名画” があった」(2020.12.06)
岡山県倉敷市中央1-1-15
月曜休館 (祝日・振替休日は開館)
*冬季休館あり
*7月下旬〜8月は無休
3月〜11月 9時〜17時
12月〜2月 9時〜15時 (入館は閉館の30分前まで)
一般 2,000円
小学・中学・高校生(18歳未満) 500円
小学生未満 無料
公式ホームページ公式ホームページ
大原美術館への行き方は? 2つのアクセス方法
大原美術館へ行くには、まずJR倉敷駅の南口(改札を背にして左手)に出ます。
徒歩の場合は駅前のロータリーと大通り(国道429号線)を越えて、倉敷中央通りをまっすぐ進むか、左手の商店街に入ります。
所要時間はどちらも15分前後と、大きな違いはありません。
バスに乗る場合は、南口を出て右手にあるバスターミナルへどうぞ。
倉敷中央通りルート
駅を背にして車道(倉敷中央通り)沿いを直進する行き方。
倉敷が初めての場合、このルートが一番わかりやすいと思います。
国道を渡り、駅を背にまっすぐ進みます。
(写真では中国銀行の右に見える道です)
わたしの場合は10分ほどかかりましたが、直進するだけなので体感ではもっと長く感じたかもしれません。
左側に美観地区の入口が見えたら左折して美観地区の中へ。
道なりに、倉敷川を左に見ながら歩いて行きます。
右手に見えるミュージアムショップの入り口、喫茶エル・グレコを通り過ぎると、その先が大原美術館の入口です。
なお美観地区の入口をうっかり通り過ぎてしまった場合は、そのまま直進しても大丈夫です。
倉敷国際ホテルを通り過ぎてすぐ左側にも大原美術館の入口(分館側)があります。
分館(2024年現在休館中)の前庭にある彫刻などを眺めながら、本館方面へどうぞ。
センター街・商店街ルート
センター街とえびす橋商店街のアーケードを通って、美観地区を抜ける行き方。
途中まで屋根があるので、雨や日差しに悩まされたくない場合はこちらが便利です。
中国銀行の手前を左に曲がると、センター街の入口があります。
センター街に入って最初の十字路を右へ。
えびす通り商店街に入り、通り抜けます。
分岐点には案内が出ているので、それに沿って進めば迷うことはありません。
アーケードを抜けた先は美観地区の本通り商店街につながっています。
道に沿って直進すると、左手に倉敷公民館が見えます。
右手にある旧第一合同銀行倉敷支店の手前を右へ曲がります。
(旧第一合同銀行は2025年3月から、大原美術館の設立に貢献した画家・児島虎次郎の記念館としてオープン予定です)
川の向こうに大原美術館の建物が見えます。
風情のある石造りの橋(今橋)を渡れば、美術館の入口が目の前です。
大原美術館の場所に関する意外な話
大原美術館から見て川を挟んだ向かい側には、大原家の本邸(現在は「語らい座 大原本邸」として公開中)と、美術館の創設者である大原孫三郎が建てた別邸「有隣荘」(年2回特別公開)があります。
商店街ルートで今橋を渡る前に通った小道は、この2軒の間を抜ける道でもあります。
(写真の左奥に続く道です)
大原美術館の建設当初に建設地として考えられていたのは、現在よりも北西にある倉敷市酒津だったそうです。
美術館が現在の場所に建てられたのは、有隣荘と大原美術館の設計者である建築家・薬師寺主計が、有隣荘のお客が2階から美術館を眺めることを考えて提案したためなんだとか。
仮に美術館が最初の予定地に建てられていたら、現在美観地区の目玉である大原美術館は美観地区とは全く別の場所にあったかもしれません。
薬師寺さん、本当に良い仕事をしてくれました。