山種美術館の「山種メンバーズ」ー 年間パスポートにも猫が!

東京都渋谷区の山種美術館には、年間フリーパスなど様々な特典を受けられる「山種メンバーズ」があり、オンラインまたは美術館受付で購入できます。

山種メンバーズとは? 年間パスポート以外にも

山種メンバーズの年会費は6,000円。
オンラインまたは美術館の受付で、いつでも入会することができます。
(メンバーズカードの交付は受付のみ。郵送ではありません)
オンラインではクレジットカード・d払いが使えます。
期間は購入日から1年後の同月同日まで。
オンライン入会の場合、購入した日からカードの交付日まで時間が空きすぎると損かもしれませんね。

2023年度の山種メンバーズには定員があったために急いで入会しないと枠がなくなる恐れがありましたが、2024年5月から人数制限はなくなりました。
慌てずに、自分のタイミングでの入会をお勧めします。

山種美術館の年間パスポートとして

山種メンバーズ会員証(メンバーズカード)の有効期間は、入会した日から数えて366日(閏年は367日)。
会員証を持っていれば有効期間中いつでも・何度でも、開催中の展覧会に入場できます。
(山種美術館に常設展はありません)
また同伴者は、1名につき200円引きされます。
(何名でも可。ほかの割引と併用不可)

山種美術館の特別展は年間にだいたい5回開催されています。
入場料は展覧会ごとに変わりますが、最近は一般1,400円が多いようです(2024年6月現在)。
6,000円を5回で割ると1,200円になり、1回につき200円引き。
これはぐるっとパスの割引や、障がい者手帳・被爆者健康手帳の割引(本人および介護者1名が対象)、山種美術館の着物割引(着物を着ている人が対象の割引)などと同じ料金になります。
年間の展覧会すべて見にいくなら、メンバーズ入会はかなりお得です。

一般の場合、年間6回以上入館する予定があるなら迷わず入会するべきでしょう。
(前期展示と後期展示を両方見る、好きな作品を何度も見るなど)
大学生・高校生は特別展の料金が1,100円、さらに春・夏・冬の学割料金(500円)が利用できるので、メンバーズにこだわる必要はないと思います。


その他の特典

山種メンバーズには、上で取り上げた

  • 年間フリーパス
  • 同伴者200円引き

のほか、以下のような特典があります。

  • ミュージアムショップ5%割引(オンラインショップは対象外)
  • カフェのお抹茶・お茶セット100円引(同伴者何名でも可)
  • ギャラリートークつき特別鑑賞会への招待(2024年は10月開催予定。希望者多数の場合は抽選)
  • 提携館割引(サントリー美術館・大田記念美術館・戸栗美術館)

ちょっとお得な気持になれるサービスです。

山種美術館

東京都渋谷区広尾3-12-36

2021年9月9日(木)~11月7日(日)

月曜休館(祝日は開館し、翌平日休館)

10時~17時 開館
※入場は閉館の30分前まで


山種美術館の猫がメンバーズカードに

2024年の会員証は、速水御舟の《翠苔緑芝》の黒猫が使われています。
グッズ展開も多い傑作猫ちゃんは、カードサイズになっても決まっています。

ちなみに2023年のメンバーズカードは「山種美術館のレジェンド猫」と名高い、竹内栖鳳の《班猫》でした。
(呼び名は特別展「犬派?猫派?」より。2024年5月12日から7月7日まで)

《翠苔緑芝》と《班猫》については、此方の記事もどうぞ
《翠苔緑芝》山種美術館の黒猫
《班猫》まだら猫は班猫?斑猫?

この2作品(2匹?)を超えるグッドデザインはなかなか無さそうですが、2025年度のデザインはどうなるのか、今から心配になります。
もちろん山種美術館が所蔵する日本画はまだまだありますし、可愛さや猫にこだわらなければ幾らでも候補は見つかるのでしょうが…
また別の作品が登場するのか、それとも黒猫が続投するのか、はたまたレジェンドキャットの再登場か、さて?